*当室の価値観
心理療法が提供されている場所として、公的機関や病院等があります。それらは税金で賄われていたり、保険適用だったりして、無料ないし低額で受けることができます。
そのような中、民間の自費心理療法室が存在する意義は何でしょうか。
公的機関では、その機関の標榜する目的があり、それが概ね達成されれば面接は終了とされることが多いです。病院では、たとえば精神科であれば、いわゆる精神疾患がなければ受理されないことがありますし、精神疾患が緩和されればカウンセリング(心理療法)も終了とされることがあります。
しかしより広い範疇からこころの課題をとらえると、上記のように受理されなかったり終了とされたりしても、心理療法へのニーズはあったり残っていたりすることがあると思います。
当室が依拠しているのは、心理学者ユングが創始した分析心理学になります。ユングの心理学は、いかに人間が個人としての主体になっていくかから、人生を総合し死にゆくかまで幅広く射程にしており、公的機関が標榜する目標やいわゆる精神疾患の緩和には収まらない範囲に広がっているものです。こうしたニーズに相談者の納得いくまで最もお付き合いできる場は、やはり民間心理療法室なのだと思いまして、ユング心理学を学ぶほど開業への思いが強まっていきました。
このように述べてくると、そんなに大がかりなものなのかと敷居が高くなってしまうかもしれませんが、むしろその逆にほんの些細なことでも心理療法の対象として扱っていけるという発想にも翻ります。ユングは足元に転がっているなんでもない石ころのようなものを、黄金に変成するという中世の錬金術に心理療法の遠祖のモデルを見出しましたが、まさに日常に転がるごくささいな思いやつまずきが、心理療法への正当な導入なのです。
どうぞお気軽にお問合せいただければ幸いです。
堀切心理療法室 代表
臨床心理士・公認心理師 堀切 謙太
*部屋紹介
戸建てによるゆったりとした空間を確保しました。予約制となっているため、他の相談者と鉢合せになることはありません。
面接室。12畳ほどの広さがあります。写真左手側は南向きの大窓になっており、青梅の山脈や都心方向に向かった市街地が一望できます。
プレイルーム。面接室と同じくらいの広さがあり、子どもの活発な動きを抱えることができます。棚の中にはたくさんの玩具が詰まっており、子どもの意欲を引き出します。
*近隣風景
当室は青梅市街地から少し坂道を登った丘の上、甲斐秩父国立公園に連なる山間部の入り口に位置します。緑にあふれ、桜の多い地区もであり、天気のよい日は野鳥の鳴き声が響きます。
当室手前の公園から。早めに到着してしまった場合など、こちらの公園でお待ちください。
当室徒歩1分の鉄道公園前から。丘の斜面が桜見本園となっており、春には様々な品種が満開になります。面接前後にほっと一息つくのはいかがでしょう。階段を降りると青梅駅に到着できます。