用いる技法

 こころのバランスは時に崩れるものです。

 こころの悩みや症状はあると苦しいものなので、早く取り除きたいやっかいなものとお感じになることでしょう。

 ただし、悩みや症状が生じるというのは人間の生体機能のホメオスタシスが正常に働いている証でもあります。つまり、それらが生じているというのは、こころに無理や負荷がかかっているためであり、そうした悩みや症状として現れているものを読み取ることで、こころのバランスを回復させるために何が必要かがわかってくるのです。

 心理療法はその読み取りをお手伝いする試みと言えるでしょう。

 ヒントは無意識に隠れていることが多いです。当室ではユング派の深層心理学的アプローチにより、以下の技法を用いて無意識内容を読み解いていきます。

 夢分析:睡眠中に見た夢を記録していただき、面接の中で扱います。

 箱庭療法:砂の入った木箱の中に、ミニチュア・フィギュアを置いていきます。

 描画療法:課題画(題を伝えて描いてもらう)や自由画を描きます。

 コラージュ療法:雑誌の写真を切り抜いて、画用紙に貼っていきます。

 遊戯療法(プレイセラピー)・療育面接:様々な玩具を介して遊ぶことで、自己治癒力・成長力を賦活させます。子どもに対して用います。